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ゴッホの次はクラーナハの描く神秘的な美女に誘惑されたい・・・ [私的美術紀行]

芸術の秋到来。

ドイツ・ルネサンスって何?
クラーナハって誰?という方も、
術史に詳しい方もそうではない方も
美術館めぐりで知的な興奮を楽しみませんか?
 

IMGクラーナハチラシ0001のコピー.jpg 

<クラーナハ 500年後の誘惑>

2016.10.152017.1.15
国立西洋美術館

ルーカス・クラーナハは、日本での一般的な知名度はあまり高くありませんが、デューラーと並ぶドイツ・レネサンスの巨匠。クラーナハは祭壇画・肖像画に加えてヴィーナスやキューピッドをテーマにした裸体画・狩猟静物画などを手掛け、多様な注文主を相手に企業家として成功した画家でした。

日本初の大回顧展には、世界10カ国以上から父子2代のクラーナハ芸術の全貌が明らかになる作品が出展されます。 
クラーナハは私が好きな画家の一人ですが、これまでクラーナハの作品をまとめて鑑賞する機会がなかったので本展の企画が発表されてからずっと待ちわびていました。

ザクセン選帝侯の宮廷画家であり、宗教改革を先導したマルティン・ルターと親しい関係にあったクラーナハですが、彼を一躍有名にしたのは、独特の官能美を醸し出すヴィーナスなど女性の裸体像でしょう。
本展で、ウィーン美術史美術館所蔵作品で日本人にもなじみ深いホロフェルネスの首を持つユディトなど、パトロンである選帝侯好みの、細身で愛らしい女神たちの裸体像という「クラーナハ様式」の作品たちに誘惑されるのを楽しみたいと思います。

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展覧会チラシ★『正義の寓意(部分)
1537年:個人蔵

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IMGクラーナハルターの肖像.jpg
展覧会チラシより★『マルティン・ルターの肖像』★
1525年:ブリストル市立美術館蔵

クラーナハは、カトリック教会の腐敗を弾劾する宗教改革の旗手マルティン・ルターの肖像画家として広く知られ、数多くの肖像画を制作しています。
しかしクラーナハ自身が宗教改革の側に立っていたというわけではなく、ルターの宿敵ともいえるブランデンブルク枢機卿の肖像画を何枚も描いています。


絵はがきクラーナハのユディト.jpg
絵はがき★『ホロフェルネスの首を持つユディト』★
1530年頃:ウィーン美術史美術館蔵

旧約聖書に登場するユダヤのヒロイン・ユディトは、
美しく着飾り自分の町を包囲した敵軍の陣地に口実を設けて潜入。敵将ホロフェルネスを宴席で誘惑し酒を飲ませて眠らせ、その首をはねて持ち帰りました。
将軍を欠いた敵軍は混乱してあえなく退散したという物語は、男を虜にする美女を描く口実に利用され、多くの画家が主題として取り上げています。

クラーナハの作品は、冷たい眼差しのユディトが身にまとう当時のザクセン地方の最新宮廷ファッションと、美女が手を添える切断された頭部の繊細な描写の対比が怪しい雰囲気を醸し出しています。

DSC_0637クラーナハのヴィーナス.jpg
★『ヴィーナス』★
1532年:フランクフルト、シュテーデル美術館蔵
Photo by「西洋美術館」)

クラーナハは、1520年代から30年代にかけてヴィーナス像を数多く描いています。
恋愛の危険さを戒める教訓画という名目で、このような官能的な裸婦像が流通していたと考えられています。

IMGクラーナハ作品アダムとイフヴ.jpg

★『アダムとイヴ』★
1537年:ウィーン美術史美術館
(Photo by「時空旅人」)


IMGクラーナ不釣り合いなカップル.jpg
展覧会チラシより★『不釣り合いなカップル』★
1530-40年頃:ウィーン美術史美術館蔵

<!--[if !supportLineBreakNewLine]-->年がいもなく恋愛に没頭する老人と若い女性、“不釣り合いな二人”というテーマは、北方ルネサンスの絵画にはお馴染みです。
クラーナハの別の作品では、老人が若い女性に銅貨を支払うシーンが描かれています。

IMGクラーナハ泉のニンフ.jpg
展覧会チラシより★『泉のニンフ』★
1537年以降:ワシントン・ナショナル・ギャラリー蔵

<!--[if !supportLineBreakNewLine]-->クラーナハの作品の中で最も人気のあったもので、10点以上の別バージョンの存在が知られています。

“横たわる裸婦”というテーマは、
16世紀初頭のヴェネツィア派・ジョルジョーネとティツィアーノによる『横たわるヴィーナス』が始まりとされますが、クラーナハはおそらくイタリア版画から影響を受けたといわれています。

画面左上の銘文には「聖なる泉の精、ここに休む。わが眠りをさまたげることなかれ」と書かれています。
(参考資料:同朋出版「西洋絵画の巨匠たち」)


フィレンツェで開花したルネサンスは、イタリア各地の宮廷都市に波及。
特に15~17世紀初頭にかけてヴェネツィアで育まれた絵画は、「ヴェネツィア派」と呼ばれ16世紀に最盛期を迎えましたが、色彩豊かで自由奔放な表現で魅了する絵画たちをまとめてみることができる美術展に行ってきました。
ヴェネツィア・ルネサンスに絞った企画展は珍しいので、一見の価値はあるかと思います。

日伊国交樹立150周年特別展 アカデミア美術館所蔵

<ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち>


2016.7.23
10.10

国立新美術館


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IMGヴェネツィア絵画展チラシ(A).jpg

IMGヴェネツィア絵画展0001のコピー.jpg

展覧会チラシより
(左上)ジョヴァン
ニ・ベッリーニ★『聖母子』、通称『赤い智天使の聖母』★1485-90

初期のヴェネツィア派を代表するベッリーニは多くの聖母子像を残していますが、本作は母子が交わす視線に温もりを感じさせ、宗教画の中に人間味が描かれています。


(左下)ティツィアーノ★『受胎告知』★1563-65年頃:ヴェネツィア、サン・サルヴァドール聖堂祭壇画

ティツィアーノが70歳を超えてから制作した高さ約4メートルの祭壇画が日本初公開。
展覧会場で間近で作品を見ることで、印象派を先取りしたようなタッチが確認できます。

IMGヴェネツィア絵画展0002のコピー.jpg

展覧会チラシより
(中央)
ヴェロネーゼ★『レパント海戦の寓意』★1572-73年頃
(左上)ティン
トレット★『聖母被昇天』★1550年頃


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